過去の記事で取り扱ったクラウドクレジットのペルー小口債務者支援ファンドが不成立になった件。


昨日、クラウドクレジットさんより下記二通のメールにより報告がありました。

・ ペルー小口債務者支援プロジェクト46号、【ソル建て】ペルー小口債務者支援プロジェクトII2号不成立に関するご報告

・ ペルー小口債務者プロジェクトに関わる税制についてのお知らせ

結論としては、私が抱いていた心配事は杞憂に終わってくれたようです。

心配事というのは

・ ファンド不成立の理由が新規ファンドのみにかかる問題なのか?
・ 既存のファンド、つまり運用中のファンドにも影響が及ぶ問題であったらどうなるのか?

という二点。

クラウドクレジットさんからのメールによると

・ ペルーの税制について当社の認識が正確ではない可能性が相当程度判明した。
・ この税制の扱いは、提示している期待利回りにも影響する

こういった懸念から、新規で募集したファンドを運用が始まる前に不成立とした。賢明かつ誠実な判断といえます。




そして現在運用中の既存ファンドについては、

・ 分配金については、ペルー税制の実情を踏まえ、監督当局の確認を受ける

そして

・ 通期でファンド販売当時にご説明した期待利回り・投資倍率と同程度の水準になるよう調整する方針

今回の問題が起こった背景については、杉山社長名で詳細な説明文書が添付されていました。

その文書を要約すると

① 今年2月にペルーの税制が変わり源泉徴収税が実質的にかからなくなった
② ①を受けて期待利回りがファンドの販売時よりも上回る見込みであることを報告
③ 税制改正後に販売したファンドについては源泉徴収税がゼロという前提で期待利回りと投資倍率を設計した

ということのようです。

現地会計事務所と税制の変更が及ぼす影響について繰り返し確認を行っている中で、言葉の定義を取り違えるというコニュニケーション上のミスが発端となった事象とのこと。

現在運用中のペルー小口債務者支援ファンドについては、監督官庁と確認及び相談をしながら、おおよそ考えられる手を打っていくようです。それにより「全ファンド、現時点の期待利回り・投資倍率はファンド販売時のものと同程度の水準」を確保し、「大きな上振れも下振れもない」ように努めていくそうです。

背景はともかく、私が抱いていた懸念はただの取り越し苦労ということになり、胸を撫で下ろした次第。後は監督官庁との折衝がうまく進んでくれれば言うことなしですね。

クラウドクレジットが組成するファンドは新興国やフロンティア諸国、あるいは日本人には馴染みの薄い国や地域を投資対象としています。それゆえ、ファンド組成及び運用にかかる苦労は計り知れないものがあるはず。今回のような事案は本来あってはならないことですが、この局面を糧にしながら、ソーシャルレンディング事業者としてより一層成熟していってくれることに期待したいと思います(偉そうですみません…)。

昨日はクラウドクレジットでもう一つ嬉しいニュースがありました。【ロシアルーブル建て】マイクロローン事業者ファンド1号の分配レポートがアップロードされました。まずは第1号ファンドが無事に償還されたということが何よりもグッドニュース。

そして運用利回りは期待利回り14.6%に対して38.4%、投資倍率は1.159倍に対しては1.415倍だったこと。クラウドクレジットの運用報告によると「運用開始時に1ルーブル当たり1.585286円だった換算レートが運用終了時に1ルーブル当たり1.931822円となり円安が進行した結果、円建てでの運用成績がファンド募集時の期待利回りを大幅に上回りました」とのこと。

私は100,000円を投資していましたので、41,577円(税込)の分配金をいただきました。想定よりも多い分配がいただけて非常に喜ばしいのですが、クラウドクレジットの運用報告には大切なことが記されています。

長期外貨運用を行う上で為替差損益は常に発生いたします。一時的な為替差損益に大きく左右されることなく、長期的な外貨投資の継続をご検討いただければ幸いです。

これ、とても重要なことです。長期外貨運用においては、継続的に一定額を追加運用することによって、為替変動の波をうまく乗りこなしていくことができるはずです。

ペルー小口債務者支援ファンドが不成立に至った理由次第では、今後の投資判断を見直さざるをえないかな…と個人的には考えていました。しかし幸いにもそれは無用の心配に。今後も今までどおり、私のポートフォリオのメインプラットフォームとして投資を続けていきたいと思います。これからもペルーファンドの募集が継続して行われると良いですよね。

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