みんなのクレジットが証券取引等監視委員会から行政処分の勧告を受けた当日を除いて、本日が初めての営業日となります。SESC(証券取引等監視委員会)が金融庁へ行政処分を行うよう勧告に至った背景とは!?問題点をわかりやすく検証していきます。




今、何が起きているのか?

実際に投資されている方で、今回の事案を知ったのが営業終了後だったという方も多いのではないでしょうか?問い合わせをすることもできず、非常に不安な週末を過ごされたと思います。

実際に同社の案件詳細ページを見ますと、NHKで第一報が報じられた後、そしてSESCが勧告を発表した後にも投資額が増えていることが確認できます。勧告の発表から2日経った26日(日)にも新規の投資が為されています。

みんなのクレジット 案件詳細ページより
みんなのクレジット 案件詳細ページ「投資一覧」より

現時点で営業停止等の処分が下っているわけではありませんから、同社がファンドへの投資を募集し、新規の投資を受け付けることは何ら問題がありません。

しかしながら、金融ビジネスの監督機関から行政処分を行うのが適当であると見なされた状態にあるのは事実ですから、現時点で新規に投資するのは投資家として賢明な判断とは言い難いのではないでしょうか。




今回の事案を時系列に改めて整理します。

まず3月24日(金)の早朝にNHKが第一報としてニュースを伝えました。その時点ではSESCからは何も公式に発表されておらず、あくまでもNHKの独自取材による速報です。


そして同日の午後にSESCが「株式会社みんなのクレジットに対する検査結果に基づく勧告について」という報道発表を行いました。

行政処分を行うのが妥当と判断された理由

投資家に不利益を生じさせる可能性のある問題が、大きく5つ存在しているようです。

・ファンドの償還資金に他のファンド出資金が充当されている状況
・当社のキャンペーンにファンド出資金が充当されている状況
・白石代表がファンド出資金を自身の借り入れ返済等に使用している状況
・ファンドからの借入を返済することが困難な財務の状況

証券取引等監視委員会のウェブサイトより
証券取引等監視委員会のウェブサイトより

一つ一つ例えばなしを用いながら、みんなのクレジットの内部で何が起きているのか?を検証していきましょう。

ファンドの償還資金に他のファンド出資金が充当されている状況

これは個人ローンに置き換えるとわかりやすいのではないでしょうか。たびたび社会問題化する「多重債務者」。消費者金融やクレジットカード会社など、複数の貸金業者から借金をし、その返済が困難になっている人を指します。
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A社から借りているローンのを返済するための資金を、B社から借りてまかなうことで多重債務の状態に陥ることが多いようです。手元に自己資金が無いため、次から次へ新たな借金を繰り返すことになります。債務が膨らみすぎて、貸してくれるローン事業者がなくなると資金ショートにより自己破産。企業ならば倒産。

俗に言う自転車操業ですね。自転車は走るのをやめると倒れます。

みんなのクレジットの場合はこれを投資家から集めたお金で行っていました。この時点で非常に悪質性が高いと言わざるをえません。

このように投資家から集めた資金を流用している状態で、もし投資家からのお金が集まらなくなってしまったらどうなるのでしょうか?

新しいファンドは償還できなくなってしまいますね。
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これまでは派手なキャッシュバックキャンペーンで投資資金を豊富に集めることに成功していましたが、いつまでそれが続けられるのか疑問です。

そもそもですが、そのキャッシュバックキャンペーン自体にも問題があったようです。



当社のキャンペーンにファンド出資金が充当されている状況

みんなのクレジットといえば、とにかくキャッシュバック。そんな認識の方も多いのではないでしょうか?キャッシュバックが投資のモチベーションになったという方も多いと思います。

このキャッシュバック、投資家から集めたお金を使って投資家に還元していようです。

これはお年玉に例えてみましょうか。

あるお子さんが親戚からもらったお年玉をお父さん、お母さんに「貯金しておいて」と預けておいた。よくあるお話ですよね。本当はモンスターハンターの新作が欲しかったのに、いつかもっと高価な物を買うために我慢して預けた。健気です。

しかし、このお父さんとお母さん。ちょっと悪い人で、お子さんの毎月のお小遣いをこのお年玉貯金の中から捻出してしまうのです。

いつか物心ついたお子さんは気がつく時が来るのです。貯まっているはずのお金で流行りのロードバイクでも買おうかと思い立ち、「通帳を見せて!」と親御さんにお願いします。
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しかし、お父さんとお母さんはしどろもどろ・・・。ひどいお話です。

ボクのお小遣いにお年玉が充当されている状況
↓  ↓  ↓  ↓
当社のキャンペーンにファンド出資金が充当されている状況

どうでしょう?よく似ていませんか!?実際にはそんな親御さんはいないと思いますが。



まとめ

長くなりましたので、今回はここまで。次回以降は残り3つの問題点検証に加え、過去の事例を参考に今後の展開予測や、最近の金融庁による処分事例などをご紹介します。そして今回のまさに「みんクレショック」が、業界に与える影響などについても考察します。