資産家たちはなぜ今、テキサスを買い始めたのか?

倉石 灯/角内 創 (著)
単行本(ソフトカバー): 192ページ
出版社: ぱる出版 (2017/4/3)
発売日: 2017/4/3

ガイアファンディングの倉石灯氏とアメリカンファンディングの角内創氏の共著による、書名のとおりアメリカ「テキサス」への投資に関する情報が詰まった一冊。

どこにでも投資チャンスが転がっていそうな広大なアメリカ。その中でも、大胆にもテキサスだけにテーマを絞っています。その理由は単純明快。

1. 人口が増え続けることが確実
2. 土地が安く、家が安い

さながら、成熟期にどっぷり浸かったアメリカの中にできた新興国といった様相。州レベルの法人税がないので、全米の優良企業が本社をテキサスに移している。日本企業でもトヨタが北米の製造、販売、金融等の本社機能をテキサス州ダラス北部のプレイノに移転させました。

そんな中、本書では①市場価格 ②流動性 ③アメリカの会計制度 ④州の税制 ⑤ローリスク・ハイリターン という5つの観点からテキサスでの不動産投資をお勧めしています。

そして、アメリカ・テキサスでの不動産投資について事細かに紹介、解説をしてくれています。

確かに人口動態やインフラ整備の計画など、基本データを読めば読むほど、テキサスでの不動産投資が魅力的なのはよくわかります。解説も実に丁寧かつ、楽しそうだ。投資してみたいなあ・・・と思わせるには十分な内容です。

ですが。一方で割に合うのか?? という疑問も。




遠く、制度も文化も言葉も異なる外国で、時間をかけて投資に取り組むのに見合ったリターンがあるのだろうか? そもそも、そんな時間も資産もないし。

そんな疑問を抱きながら読み進めるうち、めくるページは最終章へと差し掛かりました。

最終章の章題は「不動産の小口化投資」。不動産担保ローン債権の取引から説明が始まります。そしてさらに解説が進むと、ガイアファンディングとアメリカンファンディングの紹介へと自然に流れ着きます。

それはそうですよね。著者のお二人はガイアファンディングとアメリカンファンディングの経営者ですから。でも前段の現物不動産への直接投資の説明が明快なので、ここでソーシャルレンディング投資の良さが際立ちます。まとまった資金や時間がなくても、少額から気軽にテキサスの不動産へ投資ができるのですから。

テキサスが投資の魅力にあふれた環境であることが存分に伝わってきます。そして同時にソーシャルレンディングの良さも改めて実感することができます。投資に対するアンテナを常に立てておきたい方には、非常に興味深い一冊になることでしょう。