ソーシャルレンディングはどのようにして生まれ、どのように成長してきたのでしょうか?その歴史は2004年にイギリスから始まりました。現在の国内ソーシャルレンディングとは異なり、個人から個人への融資をマッチングするスキームです。

 

それはロンドンからはじまった

2004年のロンドン。ネットバンクの出身者たちによりP2P(ピア・ツー・ピア)レンディング企業・Zopa(ゾーパ)が設立され、翌2005年にサービスを開始しました。銀行のような伝統的な金融機関を介さず、個人が個人へオンライン上で融資を行う画期的な金融システムでした。P2Pとは peer to peer を省略した呼称。peer には同等[同格]の人、対等者、仲間というような意味があります。lending は融資という意味ですから、P2Pレンディングとは「対等者同士の他者を介さない融資」ということになります。もっと噛み砕いて言ってしまうと「個人と個人による銀行を通さないお金の貸し借り」といったところでしょうか。

イノベーションはサンフランシスコでも

2006年にはアメリカでProsper Marketplace(プロスパー・マーケットプレイス)がローンチします。前年に営業を始めたZopaと同様のビジネスモデルをベースにした仕組みを構築し、大きな話題となりました。

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Prosper Marktplaceに遅れること1年。同じサンフランシスコの地に誕生したのが Lending Club(レンディングクラブ)でした。ソフトウェア企業のオラクル出身者らが設立。同社が提供するP2Pレンディングのプラットフォームは、独自のアルゴリズムによるスピーディーかつ透明性の高い信用審査を実現。2014年12月にはニューヨーク証券取引所への上場を果たし、まさにフィンテック(金融とITの融合)企業のスタープレーヤーとなります。しかしながら2016年に入ると、ローン債権の販売に関する不祥事が表面化して失速。5月にはルノー・ラプランシュ最高経営責任者(CEO)が辞任する事態に陥りました。

さらなるイノベーションへ

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インターネットの普及がもたらした果実の一つであるオンラインレンディング。この新しいビジネスはイギリスで誕生してからやっと10年が過ぎたところです。欧米のメインプレーヤーたちは2008年の金融危機ですら、飛躍の糧にしてきた逞しさを備えています。まだまだ大きな可能性を秘めたビジネスモデルであり、伝統的な金融業界の常識を打ち破るさらなるイノベーションが期待されています。